実母は「母乳あげすぎ!」
里帰りもできず、頼れる人が近くに居ないまま長男を出産しました。
初めての育児は、元々子どもに関わる仕事をしていた私にとっても、自信喪失に陥りそうになるようなことばかり。
病院では、「泣いたら母乳をあげて良いよ」と、教わったので、素直にそう思い、どんどんあげた結果、息子の体重はあれよあれよと増加していきました。
しばらくして、産後1ヵ月後に訪れた実母が息子を見てびっくり!!
まんまるの息子は、産後すぐの細身な姿は無くぷくぷくに…それを見て「母乳あげすぎ!」と、怒られました。
義母は「ご飯はいつかな~」
そこからは、息子が泣いても何とか抱っこや、お散歩などでごまかす日々。
息子も、突然の試練にかなり機嫌が悪いことが多かったです。
それから数日後、今度は義母が訪れ、泣き叫んでも、母乳をもらえない息子を抱っこしながら、「ママにご飯早く欲しいです~って言いなぁ」「ご飯はまだなんだって~いつかな~」と子どもに話しかけているようで、遠回しに私に訴え、ちらちらと見てきました。
私としては義母の言う通り泣いてるし、あげたい!
「産後うつ」
でも、実際、あげすぎだったようで、区の保健師さんからも少し授乳の間隔を開けるようにも言われたし、なかなか首のすわらない息子は、ぼてっとしていて縦抱きも断固拒否…抱っこの度に腕が痛くて実母の意見も、その通りだなぁと思い、二人の意見に板挟みになっていました。
ただ、どちらにしろ、私には、そんなことをどうしたら良いかな?そろそろあげても良いのかな?という、簡単な問いかけにもすぐに答えてくれる人が側に居なかったことが辛かったです。
大体この月齢なら、こうしたら良いよとか、あなたは一生懸命やってるよと、誰かに言ってほしかったんだと思います。
そのときはただ息子が泣く度に時計を見ながらあと何分待って…そしたらお腹いっぱいにしてあげられるから、お願い泣かないで…と、毎分思って私自身が泣いてしまう時もありました。
そして、自分が産後うつの状態だということをある日告げられました。
受け流す術を身につけた
でも、そんな自分が弱い母親のようで誰にも言えず、ただひたすら近くにお友だちを作ることを考えて、特に用事もなく散歩をしたりもしましたが、なかなか抱っこやベビーカーにごろんとしている同じくらいの子に出会えることもなく、数ヵ月がたち、ようやく自分と子どもの間に生活リズムが出来てきたことで、自然と母乳の問題は解決していきました。
そして、子どもが公園で遊ぶようになると、自然と友達も増えていき、たわいもない話をすること、ちょっとしたことを「どう思う?」と聞ける人がいることで、毎日が楽しくなりました。
長男が6歳の今でも、実母と義母の意見の相違はかなりありますが、二人目も産んだ私は、適度に聞き入れ適度に受け流す術と強さを身につけました。