実母は子育てのエキスパート!?
子育てに関する意見の食い違いで、旦那さんやお姑さんとの間に確執ができてしまうことはよく聞く話ですが、私の場合は、実の母と、子育てに関する考え方の違いで揉めにもめてしまいました。
育児情報って5年経つともう常識が変わっていることもよくありますよね?
それに、毎年のように年子で産んで育ててでもいない限り、急がしさに追われて、ある程度のことは忘れてしまうのも普通だと思います。
でも、子育て経験のある女性の中にたまにいるのが、自分のやって来たことが絶対だと思っているタイプです。
特に複数の子供がいて、男女ともに恵まれた場合はやっかいです。
自分は子育てのエキスパートだと勘違いしているのです!
聞く耳持たず
別にそれでもいいんですが、我が娘が相手だと遠慮がなくなり、自信満々に持論を振りかざしてくるのです。
私が出産した時に末の弟はまだ小学校高学年だったので、母は「まだまだ子育ての現役」という気持ちだったのでしょうし、それは間違いではないのですが、やれ「母乳で育てるのがいちばんいい」だの「抱っこをたくさんすると母子の間に絆が生まれる」だの「かまってあげないとおかしな子になる(母の言葉です)」だの、いちいちうるさいんです!
かと思えば「たまには泣かせるのも赤ちゃんの運動になる」とか「出来るだけ仕事には早く復帰しなさい」「女も稼ぎがないといざというときに身動き取れないよ」と、矛盾したことも平気で言います。
私が「今はこうだから~」と、やんわり言っても聞く耳持たず。
赤の他人なら距離を置くことも出来ますが、実母なので初孫がかわいいあまり突然家に来たりするので、本当に困りました!
それに、母は確かに子沢山ですが、年の離れた兄弟姉妹の子守りやお世話をしてたのは長子で女だった私なんです。
ついに爆発!!
母が仕事でいない日や、PTAの集まりで遅くなる日、遊びに(買い物、と言っていましたが…)行っていて家を空けてるときや、私の夏休み中に妹や弟が次々に感染症にかかり保育所を休まなければいけなかったとき、下の兄弟姉妹の面倒を見ていたのは私じゃないかー!と、それまで忘れていた様々な思いが蘇って来ました。
そういったことは都合よく忘れている母は「お母さんが近くにいて、あなたは恵まれてるのよ~」と事あるごとに言ってきて、腹が立ちました。
私がはじめて育児ノイローゼになりかけたのは末の弟の夜泣きだよ!とか、よくも乳飲み子をほったらして何時間も家を空けられたな!という母に対してのネガティブな感情が噴き出して とうとう爆発したんです!
今までの子育ての(兄弟姉妹の、ですが)苦労や、私が本当は嫌だったことを、自分の出産と育児を通して思い出したこと、これからは止めて欲しいことなど、初めて母に洗いざらいぶちまけました。
母は本当にすっかり忘れていることも多くて、「我慢ばっかりさせてごめんね」と謝ってくれました。
…と、ここまでならばハッピーエンドですが、そんなにうまく行くわけもなく…未だに母は、私の子育てに自己流アドバイスをガンガン言ってきます。
でも、自分の育児を通して、母に対する長年の鬱屈した思いを伝えられただけでも まぁよしとしています。