長女のイヤイヤ期と赤ちゃん返り
長女が2歳のころ、次女が生まれたのですが、長女のイヤイヤ期と赤ちゃん返りが重なり、親子ともども大変でした。
最初の方こそ妹を可愛がっていたのですが、今まで独占していたママは、赤ちゃんのお世話で自分を構ってくれないとなれば、だんだん言うことを聞かないようになってきました。
赤ちゃんのガラガラを取り上げる、ぬいぐるみで体をたたくといったことは日常茶飯事です。
ちょっとお買いものに出る際にも、私も抱っこしてと泣きだしたり、無理やりベビーカーに乗ってきたりもします。
赤ちゃんのお世話で、寝不足になり疲れているうえに、長女の赤ちゃん返りに付き合うのは、本当に心も体も疲れました。
秘策その一
そこで、この長女のイヤイヤ期と、赤ちゃん返りを乗り越えるために試したのが、次の二つの方法です。
まず一つ目は、赤ちゃんのお世話はほどほどにして、長女にあなたが大切だ、ということを繰り返し伝えることです。
そのために、よく膝の上に長女を乗せて、ぎゅっと抱っこしてやりました。
痛がるくらい、ぎゅっと抱きしめてやるのがポイントです。
そして長女が生まれたときに、どれほど嬉しかったか、みんなが喜んでくれたのかを、話してやりました。
ときには、生まれたばかりの写真を見せて、小さかったのに、よく大きく成長したね、お姉ちゃんになったね、と教えてやりました。
すると、抱っこしてしばらくの間は落ち着き、いいお姉ちゃんに変身するのです。
これは毎日続ける必要があります。
秘策その二
二つ目は、「花さき山」という絵本を、よく読んであげていたので、絵本の内容に合わせた対処法です。
絵本の内容を簡単にいうと、姉が妹のために、我慢するシーンがあるのですが、そのときに花さき山に、きれいな花が咲くという話です。
花さき山には、村のみんながぐっと我慢したときに、咲かせたきれいな花が咲き乱れているのでした。
そこで、長女のために、壁に山をかたどった画用紙を貼りました。
そして何かをぐっと我慢したときに、お花をかたどった色紙に、我慢できたことを書き、山に貼ってやりました。
例えば「妹に、ぬいぐるみを貸すことができた」とか、「滑り台の順番を待てた」とか。
そして大成功!!
毎日のように、花さき山には、色とりどりの花が増えていきました。
長女も、花が増えるのが楽しいみたいで、ぐっとこらえることが増えてきました。
お山が花でいっぱいになれば、お祝いに本物の花を買ってきて食卓に飾り、おやつパーティーをしました。
そして壁に、もう一つ山を作ってやりました。
この二つを実践することで、なんとかイヤイヤ期と、赤ちゃん返りを乗り越えることができました。
長女はもう10歳ですが、今でも花さき山は、大事に保管してあります。