もくじ
「赤ちゃんは泣くのが仕事」と言いますが…
私には二人の娘がいます。
長女と違って次女は本当に生まれたときからよく泣く子でした。
赤ちゃんは泣くのが仕事と言いますが、ちょっと仕事のしすぎじゃないかと思うほどでした。
1歳から3歳まではひどい夜泣きをしました。
昼間も買い物に連れて行くのも気を使うほどでした。
いつでもどこでも大泣き
店で他の子どもに話しかけられたりするともう大泣きするのです。
泣きすぎて店内で嘔吐したりするのです。
3歳で幼稚園に入園しましたが、最初の1年は泣かない日はありませんでした。
留まるバス停全てで泣いているので一躍有名人になりました。
もうどうしていいのか分からない
とにかくずっと泣いているのを見ていると(あれこれ気をそらしたり、なだめても効き目が無いのでただ見ている羽目になります)泣き声が自分の神経をガリガリ削っているように思えてなりませんでした。
そんな時に他のお母さんから、どうしてこんなに泣くんだろうね、こんなに泣く子は見たこと無いわなどと言われると無性に落ち込みました。
長女を産んで何とか3歳まで育て、少し母親としての自信も付いてきて産んだ次女でした。
長女には姉妹を作ってやりたかったのですが、母親としての自信なんて粉々に砕けてしまいました。
そして聞いてみた
ただこの3歳の頃に、私は大泣きしている次女に訊いてみました。
ちょっと怒りながらだったと思います。
「なんでいつもそんなに泣いてばっかりなの。」
次女は泣きじゃくりながら、こう答えたのです。
「わからない。気がついたら泣いちゃってるんだ。」
何だか急にストンと納得しました。腑に落ちました。
大人だって泣くのに毎回理由がある?
大人になったって自分がなんで泣くのか、怒るのか、嬉しいのかなんていちいちわからない、3歳なら尚更だって次女の立場に立って考えることが出来たのです。
自分が少し違った方向からを見ることをしたら、本当に少しですが大泣きする以外の次女の姿が次々に見えて来たのです。
もともと次女は幼稚園のお庭で散っていた金木犀の花を良い香りでかわいいから、と私に持って帰って来てくれる優しい子だったのです。
そんなことがあってから年齢的にも成長したのでしょう。
次女が大泣きすることが徐々に減っていったのです。
「今は昔」 娘は20歳
実は次女は今年20歳になりました。
ここに至るまでにやはり色々ありました。
アルバイト先で馴染めずに泣いたこともあります(大泣きではありません)。
ですがもう自分自身で道を切り開いて行っています。
トラブルは自分で解決しました。
世のお母さん頑張って!
大泣きしたのは遠い昔の記憶になりましたが、私は今でもスーパーの中で泣いている子を見ると、怖気づいてしまいます。
でも泣いている子に困っている若いお母さんをみると、心の中で語りかけます。
「お母さん、大変ですよね。でも、こんな事は今だけですよ。子どももお母さんも成長します。いくら子どもが泣いたって大丈夫なんですよ。」
そして泣いている子どもに変な顔を見せて笑わせてあげるのです。
若いお母さんへのほんのすこしの協力の証として。