もくじ
「育児が嫌い!」と思った、たった一度の出来事
私が初めて、育児をこんなに嫌だと思ったのは、あとにも先にもこの一度きりでした。
2人目が2歳の時です。
すでに保育園に通っていた息子の夜泣きが酷く、旦那も小学生の娘も寝れず、ドライブにでも行ったら寝るのではないか、と思ったのが始まりでした。
初めの頃は、車に乗ると音楽も聞こえて、すぐに泣き止んでいた息子ですが、寝るのは車で、二時間以上走ってからです。
もちろん、みんなが寝始める時間からのドライブなので、22時からのドライブで、途中私が眠気に襲われて、駐車場に停まるようなら大泣きです。
「夜泣き対策」ドライブで、もうクタクタ
それでもその声に耳を傾け、車も人気もない道を永遠とドライブ。
やっと寝たと家に帰ると大泣きで、またドライブの繰り返しです。
私の家の駐車場は砂利道で、帰宅をすると煩いので、駐車場に入るのも家に入るのも諦めて、息子が寝たところで私も一緒に寝ていました。
何度も起きれば、その都度ドライブをして、私は毎日くたくたでした。
いろんな方にアドバイスもいただき、昼間に刺激が強い事があるのではないかと、何度も言われましたが、特に何もなく、会社や学校が休みの前の日は、ドライブではなく、普通に寝てはくれないのか、別部屋で試みたのですが、やはりだめでした。
そして… 育児ノイローゼ
何をしても大泣きで、抱っこをしても、散歩をしても、好きなテレビを見せても泣き止まず、結局ドライブです。
そんな日々が1ヶ月程続き、私も限界で、育児ノイローゼ気味でした。
ほとんど寝れず、家事と育児に仕事をこなす毎日が、こんなに苦痛だと、もう嫌になっていました。
そんなある日、いつも通りドライブに出掛けたのですが、やっと寝かけた息子が突然泣き出したのです。
子供に苛立ちをぶつけた!!
私は苛立ちを、息子にぶつけました。
「何で寝てくれないの?」
「もう、ママは耐えられない!」
「寝てくれないなら、もう知らない!!」
と怒鳴ると、息子は一瞬ビックリしたのか、泣き止みましたが、すぐに大泣きです。
私は、解放されたいいっしんで、車を飛び出しました。
もちろん、離れる気なんてありません。
そして事件は起きた
泣き止んでくれればと思い、外からママと呼ぶ声を待ちましたが、すぐに泣き止んだ息子は、キョロキョロしだして、何を思ったのか、ガチャン!と鍵をロックしたのです。
私は、もう気が狂いそうでした。
息子の名前を呼び、鍵を上に上げてくれと、真夜中に叫びましたが、近くに助けを求める家はなく、携帯も車の中です。
息子を一人にして、助けを呼びに行く事も出来ず、頭の中は真っ白でした。
「恐怖ドライブ」の結末
そんな気持ちが通じたのか、息子は鍵を開けてくれました。
すぐに抱き締め、2度とこんなことはしない、と強く誓いました。
ごめんねと何度も謝るも、「ママごめんね。」と片言で、可愛く息子が言ってくれました。
その後、何もしないまま、家でぐっすり寝てくれるようになった息子は、もうドライブの事は覚えていません。
もう、2度と体験したくない、恐怖ドライブでした。