ノイローゼの芽は産後入院中に…
私は出産後に育児ノイローゼになりかけました。
なぜノイローゼになってしまったのかを述べていきたいと思います。
今思うと、ノイローゼの芽は産後入院中にすでにありました。
私が出産した病院はその地域で最も大きな産婦人科専門の病院でしたが、産後すぐに悩みにぶち当たってしまいました。
それが母乳です。
母乳育児推進病院
その病院は母乳育児を推進しており、よほどのことがない限りミルクはあげないという方針でした。
入院している他のお母さんたちがあふれるほど母乳が出るのを横目に私は最初から母乳の出があまり良くありませんでした。
そのため子供の体重が増えず、助産師さんからも心配されながらそれでも少しずつ体重は増えているし母乳も「吸わせればどんどん出てくるから」ということで母乳のみで大丈夫と言われましたが、母乳が足りないのが原因なのか子供はあまりぐっすりとは眠らず、絶えず泣いていました。
授乳室の前で夜が明けるまでじっと…
病院は大部屋だったので夜に泣かれると他の人たちに迷惑がかかるため授乳室の前で夜が明けるまでずっと抱っこをしていることも入院中はよくありました。
さらに産後の傷が深く、寝不足と傷の傷みで体はぼろぼろでしたが子宮の回復は良く、私もつらいということを誰にも話すことはなかったので特に産後のケアなどは受けないまま退院することになりました。
退院後は里帰りで実家に帰りましたが、ミルクで育ててきた実家の母には私の母乳育児が不安だったようで何度も「母乳が足りてないんじゃない?ミルクを足したほうがいいんじゃない?」と聞かれました。
そう聞かれる度に私は「そんなの私にはわからないよ」と思っていました。
追い詰められる私
母乳だけでいいのかミルクを足したらいいのか、こんなに寝ないのは普通なのか、私には何もわかりません。
それでも私が判断をしなければいけませんでした。
子供を産むというのはそういうことなのかと、その時思いました。
自分が子供に対して全責任を負って、自分が子供に関して全ての判断を下さなければいけない、ということを産後一週間ほどで痛いほどに実感しました。
そして私は日に日に追いつめられていきました。
育児ノイローゼになりかけていたのだと思います。
相談する人がいない
私がなぜここまで追いつめられてしまったかを今考えると、一番の原因は赤ちゃんを育てている人が周りにいなかったことだと思います。
私が出産した時、周りには他に出産した人がいませんでした。
唯一の経験者は実の母だけでした。
そのため新生児がどんなものなのか、産後の体の回復など全く知らないまま出産をして経験談を聞くこともないまま育児に入りました。
これが出産前に少しでも新生児育児の経験談を聞いていれば心の余裕も違っていたのかなと思います。