新しい土地 初めての出産
夫の転勤を機に結婚した私は、誰も知っている人がいない土地での新生活が始まって半年で妊娠しました。
里帰り出産するものの、生後一か月後から自宅へ戻り、初めての子育てが始まりました。
夫はもともと大変忙しい仕事で、さらに新しい土地、新しい職場での仕事で、自分のことで精いっぱいという感じでしたし、朝7時に出勤し、夜は10時~11時に帰宅、土日もあってないようなものでした。
初めての子育て 緊張の連続
私は、妊娠・出産もあったため、専業主婦の状態だったので、夫に稼いでもらっている以上、余計な負担はかけたくなかったので、育児はできるだけ自分で頑張ろうと思っていました。
もちろん、初めての子育てで不安がなかったと言ったら噓になります。
何もかもが初めての子育ては、緊張の連続でした。
ひとつの命を私が守らなければならないという、責任の重さを本当に実感したのもです。
母乳が夢 でも制限だらけ
例えば、母乳で育てることが夢で、母乳がしっかりでるようになると、最初は喜びでいっぱいでした。
でも、母乳で育てるということは、自分自身の食事や普段の生活にも気を配っていかなければなりません。
子育てする母親として当たり前のことかもしれません。
でも、大好きなコーヒーが飲めないとか、甘いものは控えるとか、妊娠中に我慢していたことが、出産後も続く、そんなちょっとしたことでも、気を付けなければならないことがたくさんあって、今考えるとストレスは半端なかったように思います。
今となっては良い思い出
さらに初めての子育ててで緊張の毎日で、子どもが寝てくれた後、とにかく動きたくなくて、ぼーっとしていたのは、きっと今までに体験したことのない疲労感だったのだと思います。
そこえきて、頼る人や近くに友達がまだいなかったので、それを話せる相手がいなかったのも、私にとっては辛いことだったように思います。
ただ、その時は自分自身がいっぱいいっぱいで、辛いことも疲労感も感じている余裕もなく、毎日が過ぎ去ったように思います。
「もう無理」とか「もう嫌だ」と考える暇もなかったのかな…。
まさに無我夢中とはこのことなんでしょうね。
過ぎ去ってみれば、あっという間ですし、大変なことがたくさんあったはずだけど、子どもが元気に笑ってくれている姿を見ていると、とても幸せな気持ちになります。
まだまだ子育ては続くので、これからだって大変なことはどんどん起きていくと思いますが、いつか子育てが終わったその時も、きっとまた「過ぎ去ってみればあっという間だったな」と思えるように、これからも無我夢中で精いっぱい頑張って、また毎日を暮らしていこうと思います。