もくじ
三十代で初出産
三十代で初めての赤ちゃんを産みました。
赤ちゃんを産んで、最初の仕事は当然のように、我が子に母乳を与えることでした。
しかし、私の横に連れてきてもらった赤ちゃんはとても小さくて落としてしまいそうで、最初は抱くのもおっかなびっくりで、母乳をあげるどころではありませんでした。
どうやって母乳あげるんだっけ!?
女性は赤ちゃんを産んだらお母さんになるというけれど、赤ちゃんなんて触ったこともない私にとっては、ただただ、どうすれば良いかわからない、といった状態でした。
それでも、産後の入院中は、助産師さんに手取り足取り教えてもらい、なんとか一通りのお世話はできるようになりました。
しかし、どうしても上手くいかなかったことがありました。
母乳を『うまく』あげる??
赤ちゃんを抱けるようになったのですが、母乳を上手くあげることができなかったんです。
赤ちゃんを産むと自然に母乳が出るようになるものだと思っていました。
母乳が出る量というのは個人差があるのですね。
母乳が出ず、涙を流す日々…
私は母乳が出にくいタイプだったようです。
母乳が出るようマッサージにも通いましたが、赤ちゃんが満足するまでの量は出ませんでした。
次第に授乳の時間がとても辛くなり、涙を流す日々が続きました。
母乳が出るのは当然だ、母乳が出ないなんて赤ちゃんがかわいそう、母親失格だと言われているようで追い詰められたような気持ちでした。
友人の先輩ママに救われた
そんな時、先輩ママの友人が私と赤ちゃんを訪ねてきてくれました。
私は思い切って友人に相談しました。
すると、そこまで母乳に拘らなくても大丈夫だ、とアドバイスを受けました。
母乳に拘らなくてもいいのよ!
友人は薬を服用するため早々に完全ミルク育児に切り替えたけれど、子供はすくすくと元気に育っているよ、と話してくれました。
また、今の粉ミルクはとても栄養価があり、昔とは違うとのこと。
母乳も、初乳を飲ませたんだったら、大丈夫と言ってもらい、私は肩の力が抜けたのを覚えています。
友人も私もお医者さんではないので、粉ミルクで育てることによって、赤ちゃんにどんな影響を与えるのかについては実際の所わかりません。
辛い授乳にさようなら
一つ確かなことは、いつも泣きながら辛い授乳をしていた私が、粉ミルク育児に変えたことで、笑顔で赤ちゃんにミルクをあげることができるようになったということです。
ミルクを飲み終え、赤ちゃんがとても満足した表情でスヤスヤと眠る様子を見ていると、母乳にこだわらず思い切って粉ミルク育児に切り替えて良かったな、と思います。
外出先で粉ミルクをあげていると、母乳で育てないとダメよ、と言われる事があります。
その時はとても辛いですが、私のように母乳は当たり前に出るわけではない、育て方にも色んな選択肢があることが広まって欲しいな、と思います。