母乳の出が悪い
出産して直後、母乳の出が悪くて苦労しました。
私の出産した病院は母乳育児に力を入れていて、助産師さんから手厚い指導が入るのですが、その割に私の出が悪かったのです。
また、赤ちゃん自身がおっぱいを飲むのが下手だったこと、吐き戻ししやすい体質だったために、体重が思うように増えてくれなくて、とても不安でした。
その不安がピークになったのは、生後2週間の検診の時でした。
ミルクを足す!
赤ちゃんの体重測定で体重がほとんど増えていなくて、この時期にしては増え幅が足りない、今は体重を増やすことが大事な時期だから、とおっぱいの後にミルクを足すよう指導が入りました。
そして1週間後に再検査となりました。
生まれた日からずっと、赤ちゃんと私は慣れない授乳を一緒に頑張ってきたのに、その頑張りが不合格と言われたようでとてもショックでした。
おっぱいで育てたいという思いが強かったので、自分が不甲斐なく感じました。
再検査の日。
体重測定の結果、今回は体重が増えすぎだと言われました。
ミルクを足さなくてよい?
指導された通りの量のミルクを与えていたら、増えすぎとの指摘。
そして、私はおっぱいだけでいけそうなので、今後ミルクは足さなくてよいと言われました。
ミルクを足さなくて本当に大丈夫なのかと不安はありましたが、言われた通りにし、次回の1ヶ月検診に備えました。
そして、1ヶ月検診。
またミルクを足す!?
今度は微妙に増えているけれど、やはりもう少し増えていて欲しいので、ミルクを少し足すようにと指導されました。
足すよう言われたり、足さないように言われたり、私は混乱しました。
毎回言われることが変わって、何を信じればよいのか分からなくなって、思わず病院で泣きました。
赤ちゃんにとって、ベストの状態にしてあげられない私は、ダメな母親だと自分を責めてしまったのです。
その日以降、不安で母乳育児について、インターネットでいろいろ調べ、調べれば調べるほど不安は募る悪循環。
近所の助産師さんの訪問
自宅で毎日赤ちゃんの体重を測って、一喜一憂していました。
今思えば、軽い育児ノイローゼだったのかもしれません。
しかし、転機がありました。
2ヶ月になった頃に、近所の助産師さんの訪問があったのです。
自宅で体重測定をして、日頃の子育ての悩みや、これまでのミルクを足す足さないの経緯と、今後どうしたらよいか困っていることも相談しました。
ミルクを足さなくてよい??
助産師さんからは、私の場合、ミルクを足さなくてよいと言いました。
ミルクを足して標準体重にかっちり当てはめる必要はなく、赤ちゃんのペースで今順調に増えているから、この調子で様子を見たらよいとのことでした。
その助産師さんは、月に1度ベビーマッサージを主催しており、その時に定期的に体重測定もしているので、よかったら来てね、と誘ってくれたのです。
家で一人で悩んでいた悶々としていた心が、人に相談できたこと、外出を誘ってもらえたことで一気に晴れて、前向きになれました。
今思えば、母乳育児へのこだわりが強すぎたこと、インターネットで調べすぎたり体重を計りすぎたりしたこと、赤ちゃんが小さくて外に出れなくて、一人で引きこもっていたことなどが、原因だったように思います。
その後は母乳育児にも慣れて、完母で育てることができました。
悩んでいた頃の自分に、悩みすぎないでと言ってあげたいです。